家庭用浄活水器

１
有害不純物は除去されているか？

水道水に含まれている不純物は、大きく分けて3つあります。

一つは残留塩素です。

水道水の殺菌のため、浄水場で塩素を入れて殺菌しているのですが、過剰な塩素が残留塩素として別の形になり、人体に影響のあるもの（たとえばトリハロメタンなど）に変わることがあります。残留塩素は非常に酸化力が強く、アトピー性皮膚炎や禿げ、寿の原因とも言われています。

最近では水道水の殺菌にオゾンを利用することも多くなり（ただし、塩素消毒を止めたわけではない）、残留塩素（カルキ臭）のにおいも少なくはなりましたが、過剰なオゾンは必ずしも人体によいものではありません。

これらを除去するには活性炭が必要です。

他にも方法はありますが、人体への影響が無く、安価で実績がある活性炭による除去をお勧めします。

2つ目には水に溶けていない不純物・にごり成分があります。

たとえばヘドロや水道配管内のサビや汚れです。悪臭、悪味の原因です。
これは比較的大きな分子・粒子なのでろ過することで除去できます。活性炭でも吸着できますが、出来れば1ミクロン以上をろ取するろ過機能を持ったものを選択すべきです。この程度のものを利用すれば、有害微生物の除去も可能になります。

3つ目には水に溶けている有害物質です。

たとえば、ダイオキシンや塩素化合物、活性剤、重金属などがこれにあたります。これらを除去するにはやはり活性炭が必要です。

２
雑菌は除去されているか？

水道水を殺菌するために塩索で殺菌されている話は、１の通りですが、最近では塩素消毒だけでは十分に死滅しない有害微生物が問題視されています。

たとえばO-157やクリプトスポリジウムなどがそうです。
これらは繁殖力が強く、一旦体に入ると勢い良く繁殖します。

よく夏場に起こる原因不明の下痢症状は、水道水中のクリプトスポリジウムであるとの考えも厚生省で検討されております。これらは、1ミクロンのろ過で除去されます。また、脱塩素された浄水器内は微生物が繁殖しやすいので、このろ過除菌処理は、浄水器本体に入る前に設置すべきです。

３
浄水器内の殺菌はされているか？
その方法は人体に影響はないか？

脱塩素された水は、防腐・殺菌効果がなくなるため、微生物が繁殖しやすくなります。

そのため浄水器の問題は、装置内の殺菌です。これまでの方法は、銀を蒸着させた活性炭を用いたり、紫外線殺菌灯で殺菌する方法が一般的です。しかしながら銀は重金属であるため人体へはあまりよろしくありません。また、紫外線殺菌灯は酸化力が強く、人体への影響が強いためお勧め出来ません。

後でも申しますが、これら人体に影響を与えるものはそのネガティブな情報が水に記憶され、そのまま体に転写されます。
現在用いられている方法の中で、もっとも好ましいのは、抗菌セラミックスを用いた方法で、人体への悪い影響は皆無で、抗菌効果は実証されています。その上、この方法はイギリスのテムズ川の抗菌処理に利用されておりその実績のあります。

４
水の分子集団（クラスター）は
細かくされているか？

水は常に隣の分子とぶつかり合い、くっついたり離れたりを繰り返しています。

溜めた水はくっついてかたまりを作る傾向が強く、大きな分子集団（クラスター）を作っています。
水道から出された水は大きなクラスターを作っており、約20～30個の水分子がくっついています。体内の水や雪解けの水、天然のおいしい水、名水と言われる水の分子は2~3個程度で小さなクラスターを作っています。

このクラスターを細かくすることで、生体水に近くなり、吸収・浸透しやすくなり、より体によい水になります。しかしながら先にも話しました通り、どんなにクラスターの小さい水でも置いているだけで大きくなっていきます。

水のクラスターを小さくする方法はいろいろあり、電子を通す方法や、セラミックスを用いる方法、膜を用いてろ過する方法、磁力を使う方法などがあります。いずれもクラスターが小さくなることは確かですが、これは永遠でないことを知っておくべきです。水の性質としてすぐに大きなクラスターを作っていきます。

また、水のクラスターは、加熱することで大きくなります。
もちろん加熱殺菌されている市販のペットボトル（国内産はすべて）の水は、いくら天然の湧き水や深海の水であったとしても、残念ですがクラスターの大きな水になっています。

５
必要十分なミネラル分は
入っているか？

体の健康維特には、ミネラルが必要です。

そのほとんどが食事で補給されているのですが、食生活の変化によりミネラルによる生活習慣病の発生も良く聞く話です。アトピー性皮膚炎もミネラルが原因の一つと言われています。

水道水には、適度なミネラルが含まれており、その配合比や量は各地によって異なります。日本の水に比べて欧州の水道水は硬度（ミネラル含有量）の高い水が一般的です。日本の水は、適度のミネラルが含まれており、日本の気候、風士、日本元来の食事に合致したミネラルが含まれています。また、水をおいしく感じることが出来るのはミネラルの量と種類で、多すぎたり少なすぎるとまずくなります。

膜処理を利用した浄水器や軟水器（ミネラル分を除去した水）は、必要なミネラルまでも除去されていますので、おいしくて健康に役立つ水とはいえません。これらは本来別の目的で開発されたものです。膜処理は汚れた水の再利用のためというよりも、高度に純水をつくるために。軟水器はボイラーなどの工業用機械のさび防止のために開発されたものです。より高度に純水に近いものが、健康に役立つとは限りません。

６　
ランニングコストは安いか？

浄水器の第一の役割として、水道水中の不純物を取り除くため、その不純物が必ず装置内に残ります。
そのためカートリッジ交換は必ず必要です。中には逆洗浄等による処理もありますが、十分に復帰しないためお勧めいたしません。結局は装置への負担になり、商品の寿命を縮めます。

ほとんどの浄水器は、装置内に交換すべき部分（活性炭）とそれ以外の部分が一緒になっており、そのすべてを交換するため、カートリッジ交換に高額を支払わねばなりません。
その上、1年に1回等頻繁な交換が必要になります。最近では交換すべき部分（吸着能力が表え始めた活性炭など）のみを交換できる商品もあります。この場合、低価格でしかも3年に1回等の交換でOKの商品もあります。

７　
体に良いろ材のみを使用しているか？

浄水器の第二の役割として、“体によい水”にすべきですが、その工夫は各社それぞれの方法を用いています。

先ほどのミネラルもその一つです。

最近では”活性水や”波動水”と言う名称で体の恒常性機能を高めると言う商品もあります。そのほとんどがファインセラミックスを利用したもので、目的に合わせ工夫された各種セラミックスの組み合わせで出来ています。水処理におけるセラミックスの効果は賛否両論がありますが、先にも述べたように抗菌セラミックスのように実効果を示していると、認めざるを得ません。

ろ材に使用されるのはセラミックスだけではありません。磁石の力を借りてクラスターを小さくするものもありますが、磁力が与える力は水に良い情報は残しません。このように、注意が必要なのは、体に悪いろ材を用いた商品は避けるべきです。

８　
水を分解していないか？

最近の浄水器に水を分析化学的・又は物理的に分解してそのいずれかを体に取り入れようとする考えがあります。たとえば還元・酸化水とかアルカリ・酸性水とか言われているものです。たとえば、人はアルカリ性の食品やアルカリ性の水を飲んだからといって体はアルカリ性にはなりません。

人の体には恒常性機能があり、たとえば人の血液は、いつもだれでもpH7.40±0.05と弱アルカリ性に非常に狭い範囲に調整されています。ましてや、食べた物を消化する役割の胃や腸は酸性に保たれており、酸性でないと消化酵素は十分働きません。アルカリ性の水を飲み続けるのは良い方法とは考えられません。ちなみにアルカリイオン水を飲んでいると尿は弱アルカリになります。これは余分なアルカリが尿から排泄されているのです。

やはり水は自然に近い物がよい様です。

• これらの情報は、浄水器販売会社より分析値をいただいておきましょう。クラスターや水に含まれる不純物の分析はすべて科学機器で分析できます。これらが管理されている商品を選択することも重要です。